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こんにちは、営業部です(第497回 シェア型書店"ほんまる")

皆さまこんにちは!福山の回です!

前回は文学フリマ出展のお知らせでした(こんにちは、営業部です(第490回 文学フリマ38(5/19開催)に出展します) | ブログ | 大和板紙 DAIWA ITAGAMI
当日は普段お仕事でご一緒している方や、弊社のブース目当てで来ました!と言ってくださる方、大和品を採用して本を作りましたとご報告に来てくださる方など、たくさんの方とコミュニケーションがとれてとても楽しい時間になりました。
お立ち寄りくださった全ての皆さま、ありがとうございました!

今回のブログは"ほんまる"のご紹介です。
"ほんまる"は本の街、神田神保町にて今年4月からオープンしたシェア型書店です。

作家の今村翔吾先生が経営、デザインは佐藤可士和さんという、眩しいほど輝かしいこの新しい書店にわたしたちも棚主として参加することになりました。
棚主になると、おすすめの本を自分の棚の中で販売することができます。つまり、大和板紙は本屋さんになったのです!!

シンプルに本を売るだけでも面白いのですが、製紙メーカーとして、日々ブックデザイナーさんとお話しする機会の多いわたしたちとして、大和板紙らしい棚を作りたいと考え、販売する本は原則<大和板紙の製品が採用されている本>に限ることにしました。そして、わたしたちの紙を採用してくれたデザイナーさんから「なぜ大和板紙の紙を選んだのか?」その理由を頂戴し、展示をしております。

ブックデザイナーさんとお話をしていると、震えるほど感動することがあります。
なぜそのデザインなのか?なぜその紙にしたのか?熱意や愛情を持って真摯に本造りに取り組んでいらっしゃるその思いをお話ししていただく度に、読者にもこの思いが伝わると良いなと考えていました。

"ほんまる"の棚を使えば、わたしたちがその思いを伝えることができる。
紙の愛らしさ、温かみ、紙の本じゃないと味わえない感触と共に、デザインの素晴らしさも発信できるような棚作りを目指しています。

記念すべき1冊目はオフィスビューガの日向さん(PROFILE – オフィスヒューガ (officehuega.com))にお声をかけ、

鹿島出版会の『図説 付属屋と小屋の建築誌』(図説 付属屋と小屋の建築誌|鹿島出版会 (kajima-publishing.co.jp))を販売しています。

採用されている紙はエゾマツクラフトくろ茶。
日向さんには直筆でコメントをいただきました。
お忙しいところ、本当にありがとうございました!日向さんのおかげでわたしたちがやりたかった理想の形になりました。
この本、カバーはティファニーブルーのような色のインキが使われていて、あ、なんか素敵。と思わせるようなおしゃれな姿なのに、内側のわたしたちの紙は渋く、コデックス装で付属屋の世界とリンクしている手作り感のあるどしっとした雰囲気に。さらに表紙を開くと目を引く黄色と青のグラデーションが見えるという、読み始めるまでにしっかり本の世界に入り込めるようなデザインで個人的にとても気に入っています。
内容もすごく面白くて、人が住む主屋の近くとか畑の近くに建っていて農具を収納していたり、作業場になっているような付属屋と言われる建築物はその土地で手に入りやすいもの、例えば石、土、植物などを使って作られていて、付属屋を見るとその地域が見えてくるということで、人の生活に密着した建築物としてこの本で研究されていて、建築図面も載っていたり写真もたくさんで……… と、語り始めると止まらなくなるので、ご興味のある方は読んでみてください!!

たくさんの方に日向さんのコメントを読んでもらえるよう、見やすいように工夫していかねば、と思っております。試行錯誤しているところですので、行く度に少しずつ変わっているかもしれません…!
ぜひ"ほんまる"お越しください!
4月にオープンしたばかりですがほとんど埋まっていて、どの棚も個性があって面白いです!

2ヶ月ほどで本を入れ替えようと思いますので、その時はまたブログやX(大和板紙株式会社(@daiwaitagami)さん / X)でお知らせします!
引き続きよろしくお願いいたします!!

福山