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こんにちは、営業部です。(第537回 ゆるチップに込められていたこと)

たくさんの方が既にご存じかと思いますが、祖父江さんのXより、ご家族から訃報の発表がありました。

今はただ大きな喪失感の中で、ご存命の間にもっとこんなことができたのに、こんな話もしたかったな、と後悔ばかりが浮かんでいます。

 

祖父江さんは、思わず背筋が伸びるような素晴らしいご実績をお持ちでありながら、実際にお会いすると不思議と緊張がほどけ、自然体でお話しできる方でした。
事務所へ伺う前は毎回緊張しながら話す内容を準備していくのですが、いざお会いすると会話が弾み、気づけば紙の話で何時間も盛り上がってしまう… テーブルの上はいつも紙の見本でいっぱいでした。
帰り道にはいつも、あたたかく幸せな気持ちに♡

そんな時間をもう過ごせないのだと思うと、本当に寂しいです。

 

ゆるチップのご説明をする際「すべて祖父江さんのプロデュースなの?」と聞いていただくことが多くあります。

そう聞かれれば、肯定し「祖父江さんが欲しいと言ってくださる色を作っています」と答えていました。

 

基本的には祖父江さんがこの色!と決めた基準に合わせて現場が原料構成の選定、色調整をしてくれておりましたので説明の通りではあるのですが、

わたしがゆるチップ造りに関わらせていただいた“ゆるチップつき”のときから、祖父江さんは色決めの最後の最後、必ず「みんなが使いやすい色」を選んでいました。

ニュアンスの異なる色合いのサンプルを並べて見て、「ぼくはこっちがいいけど、みんなはどうかな?みんなが使いやすいほうがいいよね」と。

目線はいつも自分ではなく、ゆるチップを使ってくださるたくさんの“みんな”でした。

 

祖父江さんのそのマインドのおかげでゆるチップはたくさんの方々に愛してもらえるようになり、弊社を代表するシリーズ製品となりました。祖父江さんにも、使ってくださる皆さんにも、心から感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。

 

もっといろんなことを書こうと思っていたのですが、文字にするととても陳腐に感じてしまって…

書いては消してを繰り返して、一気に書くのはボリューム的にも無理だと悟りました。タイミングを見て、このブログ内で小出しにしていけたらと思います!

 

ひとつ、祖父江さんとのお話しの中で特に印象的だったのは、レンゲソウのお話しです。祖父江さんがまだ子どもだったとき、地元では二毛作が行われ、レンゲソウがいっぱいに広がる時期があったそうです。かわいい紫と白のお花の中に寝転がって空を見ながらレンゲソウの蜜をちゅーちゅー吸ってたんだよ~と。どんな話の流れでこのお話しになったのかは忘れてしまったのですが、祖父江さんの自由な発想や楽しい遊び心はこうした時代から培われて、今も祖父江さんの中で息づいているということを感じて、このお話を聞けたことがすごく光栄で嬉しかったのをよく覚えています。

 

デザインや紙のお話しもたくさん聞かせていただいたのですがこんな雑談ばかりが浮かんで、やっぱり祖父江さんとまたお話ししたいな~と。寂しく、悲しくなってしまいます。

 

わたしがくよくよしていても仕方ないので、祖父江さんにも、ゆるチップを好きでいてくださる皆さんにも嬉しい楽しい気持ちになっていただけるような、新しい製品開発を前向きに、今後もがんばっていきたいと思います!

 

祖父江さんの歩まれる旅路が、穏やかなものでありますように心から願っております。

大和板紙を代表して、祖父江さん、本当にありがとうございました。